1ちー友の一人は精神科医です。 彼は、よく、こう言います。全ての人はね、輝くダイヤモンドのような心を持っているんだよ。 だからね、患者の中のダイヤモンドを 僕が心の底から信じて、 僕自身の心を透明な鏡にして彼らに接しているとね、 みんな、だんだんと自分の力で治っていく。 だからね、僕は、決して、決して、あきらめないんだ。 この ちー友、泉 和秀 先生に 鬱病について教えてもらいました。 一般むけに分かりやすい説明を・・・ということで書いてもらったので ひとつの参考として、読んで下さいね。 (1)鬱状態、鬱病って、なあに? 「うつ」とは、一言で述べると、『活動エネルギーが少なくなった状態』です。 どのような状態か、そのイメージがわかない方は、自分が39℃くらいの熱が出た ときのイメージをしてみてください。 しんどくて、何もする気がしないでしょう? 新聞やTVも見る気がしないし、人とも話したくもないでしょう? 頭が回らず、 何も考えられないでしょう? 体はだるくて、食欲もわかないでしょう? 「うつ」というのは、このような感じに近いと思います。 そんなときに周りに集まって励ましてもらいたいと思ったり、気分転換に旅行でも 行ったりしようと思いますか?そんなことはないでしょう?「うつ」がどんな感じ なのか、どのように関わるといいのか、それがよくわからない場合は、このような イメージを描いて考えてみてください。ある程度わかっていただけるのではないか と思います。 「うつ状態」というのは、「うつ」を広い意味でとらえたものです。例えば、疲れ がたまったときなどに、「今日は、ゆううつで、何もする気がしない」というよう な気分になりますが、このように誰でもなりうるものです。 一方、「うつ病」は、その「うつ状態」がひどくなり、日常生活や社会生活に支障 をきたすようになった場合を言います。このレベルでは、自分の努力だけでは回復 するのがかなり難しくなり、心療内科や精神科などの医療機関にかかるのが望まし いと思われます。 但し、しばしば「うつ病」と言われるのに、抵抗を感じる方が多くおられますから、 そのような方と関わられる場合には、むやみに「うつ病」という言葉を用いずに、 「もしかすると、うつ状態になっておられるのかもしれませんね。うつ状態という のは、誰でもなりうるものですが、あなたの場合は、それがちょっときついのかも しれませんね。 ご自分で休養されるのもいいかもしれませんが、それだけではなかなか回復する のに時間がかかるようですから、病院に行かれて、お薬などの助けを借りた方が 早く楽になると思いますよ」というように語りかけてあげるとよいかもしれません。 |